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IMの成立ちと現在 ~音楽から生まれたIM~

組体操
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ドラムで遊ぶ子供

ジム・キャシリー(大学で児童心理学と行動心理学を修学)はミキシングの経験を生かしてバンドマネージャーやサウンドエンジニアリング、レコーディングの仕事を続ける中でタイミングやリズムの捉え方に苦労するバンドメンバーがいることに気づき、タイミングやリズム感をつかむコツを上達させることを目的にIMのプロトタイプの制作を始めました。するとIMを試した人達の生活面や学習面などが良くなっていると噂になりジムは不思議に思っていましたが、トレーニングを受けたことで集中力・持続力・協調性・音楽の演奏・学習能力・運動といった分野でも改善が見られる様になるという事をその時はまだ誰も分っていませんでした。

友人の息子が事故の為に負った運動障害を改善出来ないかと持ちかけられ試したところ、動きが随分スムーズになったことで運動機能※1や協調運動※2が向上したことが分かりました。
そこでジムはIMで広がる可能性を調べる事にし、解明の為の研究は適切なタイミング、リズム、そして運動計画(モータープランニング)、順序立て (シークエンシング) の分野から開始されました。
最初の臨床研究が1994年に始まると、リハビリやその他の領域の専門家たちが、自分の患者にも効果があるかを試す為にあらゆる発達性・後天性神経疾患の患者たちにIMを取り入れ始めました。
その後、アメリカンジャーナルで作業療法士の為に発表されてからというもの各セラピスト達にも導入されるようになっていく事になります。

今日IMは世界各国の20,000か所以上にも及ぶ診療所、学校、病院、大学で利用され、この飛躍的な技術が世界中の何万人もの大人や子供の生活の改善に役立っています(テキストより抜粋)。

※1:何かをしようとする時に予定を立てシュミレーションを行い、今迄の経験を呼び起こし検討し実行に移すかを決める役割がある。

※2:諸種の別々の動作を1つにまとめる運動の事。全身運動(粗大運動)ばかりではなくボタンや靴ひもが結べない、靴の左右を間違える等の微細運動(手先の操作)、工作が苦手・楽器の演奏が出来ない等の運動機能も大きく関る。

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